こんにちは、ユーキです。
1度は乗ってみたかった「フェリーで北海道」を2025/4/26~2025/4/28に実現することができました。
今回は、そのときの様子をお伝えします。
太平洋フェリー「いしかり」(名古屋~苫小牧)の 乗船記をお楽しみください。
旅の同行者
今回の旅のメンバーは私と母の2名です。もちろん自家用車も積み込みます。
車の所有者も運転手も私が努めます。母は助手席でしっかりサポートしてもらいます。
太平洋フェリーで行く名古屋~苫小牧の旅
名古屋~苫小牧の航路は、途中で仙台を経由しての運行となります。そのため、1泊2日ではなく、2泊3日での移動となります。
これはもう1つのプチ旅行ですよね。
太平洋フェリーは「いしかり」「きそ」「きたかみ」の3船で運行しており、今回、私たちが乗ることになった船は「いしかり」でした。
1日目 「いしかり」乗船

乗船は名古屋港フェリーターミナルからとなります。
私たちがフェリーターミナルに到着したのは、16時前でした。
インターネットで予約をしていたので、すでにモバイルQR搭乗券は配信され、手元にあります。車がなければ、手続きは不要ですが、積み込む車があるため車両ステッカーの発券が必要となります。
乗船手続きをするため、駐車スペースに車を止めて、フェリーターミナルに向かいました。
乗船手続きの開始は、名古屋港の場合、出航の90分前から、16時30分ごろ開始とホームページに記載されていましたが、フェリーターミナルに足を踏み入れると、すでに乗船手続きは始まっていました。
GWだから、ですかね?
カウンターは行列ができていましたが、インターネット予約をしている私たちはカウンターに並ばず、車両ステッカー発券機で手続きができました。
事前に乗船者情報も車両情報も登録してあるので、車検証を見せる必要もありません。出航の3時間前に配信されたモバイルQR搭乗券を使って、乗船手続きを済ませます。
車両ステッカー発券機はまったく人が並んでおらず、すぐに手続きができました。
車両ステッカー発券機にモバイルQR搭乗券をかざすと車両ステッカーと、紙の搭乗券が一緒に発券されます。この紙の搭乗券は乗船後も非常に大活躍をするので、ここで発券されるのは非常に助かりますね。
これで手続きが完了です。
車に戻って、車両ステッカーを取り付ける前に、すこしフェリーターミナルの中を見ておくことにしました。初めで様子がわからないですからね。何事も経験しておかないと。
待合室のある2階に上がってみました。
待合室にはイスが置かれており、それなりの人が座っていました。待合室の奥はベランダになっており、向こうに乗船予定の「いしかり」が見えます。
どんな旅になるのか、ワクワクが止まりません。
待合室には売店などはありませんでした。ターミナル周辺にはコンビニもないので、食料品や水などが必要であれば、ターミナル到着前に買っておくことをおススメします。
さあ、そろそろ車に戻りましょう。
まずは、車両ステッカーを取り付けます。車両ステッカーは切り込み線に沿って切り込みを作り、バックミラーにひっかけて装着完了です。

同行者の母は、フェリーターミナルから徒歩での乗船になります。私一人で母の荷物を持つのはちょっとしんどいので、荷物は各自で持つことにして、母の荷物を降ろします。
母をフェリーターミナルにおいて、乗船位置へと車を向かいました。車両ステッカーを見た係員さんがどこに車を止めたらいいか、誘導してくれます。
係員の指示に従い、車を停車。乗船時間まではまだ時間があるので、エンジンはいったん切ることにしました。
車内から他の車の様子を見ていると、車を離れて、「いりかり」の近影を撮影しに行く人、フェリーターミナルに行く人など様々です。
係員さんが20分前を目安に車に戻るように、声をかけていました。
この日、風がめちゃめちゃ強かったので、私はおとなしく車内で待ちます。
乗船時間が近づき、車に人が戻ってきました。前の車がエンジンをかけたので、それに倣い、私もエンジンをかけます。特に合図もなく、車列が動きだしました。いよいよ乗船です。
前車に続いて、船に乗り込んでいきますが、気分は、なんだか秘密基地に入っていくようで、ドキドキします。
係員の誘導に従い、車を止めて、乗船完了です。
出航すると、このエリアには戻ってこれません。忘れ物をしないように注意しながら、荷物を降ろし、船室へと向かいました。
エレベーターの扉の脇に、エリアを示すカードが置かれいたので、念のため、1枚とっておきます。帰るときに、どこに戻って来るかがわかる大事なカードでした。取っておいて正解のカードですね。
1日目 名古屋港出航

乗船したら、まずは客室に向かいます。5デッキでエレベータを降りると、ターミナルから乗ってくる人が続々入ってきていました。
母が先に部屋に行ってるかもしれませんね。
今回のお部屋は左舷の553です。陸地に近いほうがネットが繋がりやすいかなという思惑で、予約時に部屋の指定をしました。
5デッキの左舷側を進み、部屋を目指します。ターミナルから徒歩で乗船した母は部屋へ向かう途中で、後ろから現われました。ほぼ同時に部屋へを入ります。
客室のカギはモバイルQR搭乗券です。QRコードを読み込ませて解錠します。紙の搭乗券はすぐに取り出せるので、こういうときに助かります。
今回のお部屋は1等和洋室です。定員3名のお部屋なのですが、追加料金を払って2名で利用します。
1等和洋室は奥が和室スペースになっていて、ゆっくり足を延ばしてくつろげるようになっています。本来は3人目が寝るスペースです。机もあるので、晩酌がしやすそうです。
まずは晩酌といきたいところですが、まずは風呂です。きっと今なら、人は少ないはず。
お部屋のタオルを持って、大浴場に向かります。まだまだ乗船してくる人たちがいますが、それを横目に大浴場に向かいます。
予想通り、大浴場は空いてました。窓の外には名港トリトンが見えます。トリトンを眺めながらお風呂につかり、さっぱりしたところで、さあ、晩酌開始です。
おつまみは出発するときに、地元スーパーで購入したお惣菜たちです。ビールは冷えたのが飲みたいという母の希望で船内の自販機で買いました。アサヒもキリンもあったのはポイントが高い。
私はキリン、母はアサヒをそれぞれ買って、さあ乾杯!
晩酌中に出航時間を迎えたので、晩酌はいったん中断して、出航の様子を見に行きます。
7デッキに上がって、外に出ます。…風が強い。相変わらずの風の強さです。少々、肌寒いですが、トリトン下を通過するぐらいまでは、デッキで見届けたい。ということで、耐えること10分少々?
名古屋港を離れ、トリトンの下をくぐる様子を見届けて、部屋へと戻ります。車でなら何度も通ったことのあるトリトンの下を通過するのは、ちょっと新鮮です。
お部屋へと戻った後は、中断していた晩酌の再開です。
20時になったら、ラウンジ「ミコノス」で行われるショーを見に行きたいので、それまでに食べ終わらないとね。
いろいろと忙しいです。
音楽ショーはサックス奏者とパーカッショニストの2名でのショーでした。サックス担当の方は、サックス意外にも電子楽器を数本なれべて、曲によって楽器を変えて演奏をされてました。
パーカッショニストの人が歌ったりの、楽しいショーでした。
音楽ショーを見終わったら、あとはもう寝るだけです。
持ってきた本を読んだりしながら、就寝となりました。
おやすみなさい。
2日目 名古屋 → 仙台

おはようございます。揺れも気にならず、しっかり寝れました。2日目の朝です。
朝ごはんは乗船前に買い込んでおいた食料品で済ませます。
あちこち歩き回ってみていると、パブリックスペースは常に人がいる状態です。乗船人数の多さをうかがい知れますね。
たしか、個室は満室って案内が出ていたので、納得の様子です。
お昼まではまだ時間もあるので、船内を歩いたり、デッキに出て外を眺めたり、持参した本を読んだりして過ごしました。
今回の旅は時間はたっぷりあると思ったので、図書館で4冊もの本を借りて持ち込みました。車での移動だから持ち運び気にしなくていいよねと思って、ハードカバーも借りたので、スーツケースの重いこと重いこと。
移動中のスーツケースがきしんでました。スーツケース、ごめん。
さあ、お昼の時間になりました。
お昼はレストランでカレーバイキングを食べることにします。1日目の夕食時、2日目の朝食のレストランの様子を見ていたところ、30分ぐらい前から行列ができ始めるようでした。そこで、30分前を目安にレストランに向かったところ、ちょうど人が並び始めたところでした。
食券を購入し、レストランの回転待ちの列に並びます。待つこと30分弱、レストランオープンです。オープンするころには、行列は長くなっていたので、早めに並んで正解でした。
カレーバイキングは4種類のカレーと、サラダ、フルーツ、おかず数点の内容でした。カレーの種類はキーマカレー、野菜ごろごろカレー、すりおろし野菜カレー、ブラックカラメルカレーの4種類です。


どれもおいしかったのですが、個人的にはブラックカラメルカレーが一番好きでした。おかわりもして、お腹いっぱい。は~、おいしかった。
ごちそうさまでした。
2日目 「きそ」とのすれ違い

名古屋~仙台では途中、仙台を出発した「きそ」とすれ違うタイミングがあります。
船内にすれ違いを知らせるアナウンスが流れます。そのアナウンスを聞いて7デッキに出てみると、多くの人が「きそ」を待ち構えていました。
まだ、「きそ」の姿は見えません。
しばらくすると、「きそ」が見えてきました。手を振ってみましたが、向こうからは見えてるんでしょうか?たとえ見てなかろうとも、手を振りたくなるのが心情ってもんでしょう
お互いの航海の無事を祈って、それぞれが汽笛を鳴らします。すれ違ったあとは、あっという間に「きそ」は小さくなっていきました。
こうしてみると、意外と早い速度で移動してるんだなってのがわかります。
2日目 仙台一時下船
仙台港が近づいてきました。仙台では一時下船をする予定です。
一時下船の手続きは事前に済ませてあるので、手続きのときに渡されたカードを持っての下船になります。
仙台で降りる人たちと一緒になって、下船をします。仙台で降りる人も多いようで、荷物を持っている人が大勢いました。
降りていく私たちと入れ違いで、クリーンスタッフが乗り込んでいきます。その人数の多いこと多いこと。改めて、多く人が乗っていて、そして仙台で降りていくんだと実感しました。
一時下船では車は出せません。徒歩での移動となります。目指すは徒歩20分先にあるイオン多賀城店です。ここで、今日の夕ご飯を調達します。
徒歩でイオンに向かうのは私だけではなく、何組もの人たちが歩いていました。歩いていると、イオンの看板はすぐに見えるのですが、ぐるっと回りこまないと入口にたどり着けません。徒歩20分強でイオン多賀城店にたどり着きました。
無印良品、100均ショップのセリアなどを冷やかしつつ、食料品売り場を目指します。
銘品店では仙台銘菓「萩の月」が売られており、1個からでも購入可能とのこと。船内でのおやつにするべく、人数分を購入します。お惣菜売り場ではお惣菜やらおつまみやらを買って、ここでのミッション達成です。
船に戻る時間まではまだ余裕があります。サーティーワンでアイスを食べることにしました。買う前に1つ味見させてくれるの、いいですよねー。ひさしぶりのサーティーワンでした。うんまい。
そろそろ船に戻りましょう。
帰りはタクシー使おうかと思ったのですが、タクシー乗り場には1台もタクシーが停まっていません。そして、タクシー乗り場にはタクシー待ちと思しき人たちが数組います。しばらく待ってみましたが、タクシーが来る様子がないので、タクシーは諦めて、徒歩へ戻ることにしました。
フェリーターミナルまで徒歩で戻ってきましたが、再乗船時間まではまだ少し早い時間でした。売店を冷やかしつつ、待合室で乗船開始を待ちます。
乗船時間になったので、再乗船します。降りるときに提示したカードを再度提示で、再乗船完了です。
買ってきたお惣菜などはお部屋の冷蔵庫にしまって、まずはお風呂に行きます。1日目に引き続き、乗船してくる人を横目に大浴場へ向かいます。
お風呂に入ってさっぱりしたところで、晩酌開始です。

音楽ショーは今日もやっていましたが、今日はそれよりもコインランドリーでの洗濯を優先します。旅は長いですからね。考えることはみんな同じなのか、2台の洗濯機、乾燥機はフル稼働でした。隙間を縫ってどうにか、乾燥まで完了できました。
仙台から苫小牧までは揺れるかな?と思ったのもつかの間、さほど揺れることなく、無事に就寝できました。
酔い止めは持ってはきていたものの、出番なしとなりました。帰りで使うかしら?
3日目 苫小牧着 「いしかり」下船
おはようございます。3日目の朝です。名古屋を出発して、3日目が経ちました。本日、苫小牧に到着します。
7デッキに出てみると、向こうに見える山々が白くなっていました。もう5月になるというに、さすが北海道ですね。そういえば、風も冷たいです。長くいると寒くなってくるので、早々に船内へと戻りました。
3日目の朝食はヨットクラブでとることにします。私は名古屋コーチン卵かけご飯にしました。
なんとか座るスペースを確保して、パブリックスペースでいただきます。私には普通の卵と名古屋コーチンの卵の味がわかるほどの舌は持ち合わせいませんが、普通においしかったです。
ご飯を食べたら、あとはもう苫小牧への着岸を待つだけとなります。デッキを歩いたり、読書をしたりして過ごします。
着岸の時間が近づいてきましたので、そろそろ下船の準備に取り掛かります。下船についてのアナウンスが流れ始めました。下船口には人が並び始めているようなので、私たちも部屋を出ることにします。
母は徒歩で下船をするための下船口へ、私は駐車デッキに降りるためのエレベーターの列に並びます。
駐車デッキへはエレベータだけでなく、階段で降りることも可能なようで、エレベーターを待っている間、スタッフさんが何度も「階段でも降りれます」と案内をしていました。私は重たい荷物があるため、ちょっとだけ申し訳ない気持ちになりつつも、エレベータを待たせてもらいます。
なんとかエレベータで駐車デッキに降りれました。まずは車に荷物を積み込んで、下船を待ちます。エンジンはまだかけません。
待っている間に、係員さんが車止めを回収していきました。
しばらくすると、前の車がエンジンをかけて、動き出しました。私もエンジンをかけ、下船します。前の車に続いて下船をすると、ターミナルが見えてきたので、母を探します。
どうやら出口に向かって進んでいくと、同乗者をピックアップできるつくりのようです。
いました!無事に、母を見つけることができました。近くの駐車スペースに車をとめて、母の荷物を積み込みます。
ターミナルから降りた母は、どこで合流したらいいのかわからず、右往左往したようです。事前にどこで合流するかを決めておけばよかったなと思いました。
降りるときに気づいたんですが、エレベータ近辺になんか案内が書いてあったような気がします。もう少しちゃんと見ておけばよかったです。
何はともあれ、無事に荷物も積み込んだので、さあ、北海道旅行の始まります。
しゅっぱーつ。
振り返ってみて
初めてのフェリー乗船で、あちこち見て回ったりしていたので、退屈を感じることはありませんでした。
最近ではなかなかゆっくり本を読む時間を取れていなったので、船での移動の時間はゆっくり過ごすにはちょうど良かったなと思います。
ネットワークはつながるところもあれば、つながらないところもありました。本を大量に持ち込んでいたので、あまりネットワークの接続状況は気になりませんでした。
船内ではクレジットカードは一切使えません。支払いはすべて現金です。最近はクレジットカードやモバイルSuicaなどのキャッシュレス決済の利用で、現金を使う機会が減っているので、いざ船に乗ってみたら、手持ちの現金がない!?ってなると悲惨だなぁと思いました。乗船前にお財布の状況確認は必要ですね。
悪い思い出はなく、また乗ってみたいなと思う船旅でした。
帰りの船は「きそ」となります。「いしかり」とどう違うのか楽しみですね。帰りの「きそ」乗船記もまた紹介できればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。